2007年もあとわずか。今年の自分を振り返ってみたい。
まずは、このブログを始めたことがよかった。本のメモを書くことで読書をより有効なものにできたし、気になるモノ・ニュースをその時の自分の感じ方とともに記録できるようになった。
仕事では、年初から新しいプロジェクトに参加し、年末に第一関門を突破することができた。プロジェクトのゴールの難易度が今までの仕事の中でもっとも高かったり、プロジェクトを取り巻く環境が非常に複雑だったりと、参加する前から難しいプロジェクトであることは覚悟していたが、予想していたより手を焼いた。しかし、やりがいのある仕事だったので、常に前向きに進めることができたと思う。
自分が身を置くモバイル分野では、iPhoneの発売、Googleの携帯電話向けプラットフォームの発表、アメリカ・日本でのWiMAX導入プラン具現化など、新しい時代の幕開けを感じた。
そして、自分のキャリアについては、以前から希望していたことの実現のために、1つの大きな判断をした。リスクある判断だが、思い切ってチャレンジしてみようと思う。
来年は、勝負の年になりそうだ。
自分の人生を考える上で、参考にしたいことがたくさんあった。今回はメモのみだが、後日、自分の考えを書きたい。
■シリコンバレーで学んだ3つの言葉1.Only the Paranoid Survive
アンディ・グローブの座右の銘。神経を研ぎ澄ませ、緊張感に溢れたリアリズムで自らを見つめ、創造につながる直感を磨き続けなければならない。
2.Entrepreneurship
自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめないという意味。スティーブ・ジョブズの「The only way to do great work is to love what you do.」という言葉にその神髄が詰まっている。
3.Vantage Point
「見晴らしのいい場所」という意味。つまり、その分野の最先端で何が起きているのかを一望できる場所に行くべきということ。
■一人で生きるコツ(「けものみち」を生き抜く方法)・あらゆる面でネットを活用する。
・自分の志向性や専門性や人間関係を拠り所に「自分にしか生み出せない価値」(さまざまな要素からなる複合技)を定義して常に情報を発信していくこと。(ブログが名刺になるぐらいに)
・自分の価値を理解して対価を払ってくれる人が存在する状態を維持しようと心がけること。
・コモディティ化だけは絶対にしないと決心すること。自らのコモディティ化に対してだけは「Paranoid」であるべきで、その予感があったら必ず新しい要素を自分の専門性やスキルに加えていくこと。
・積極的に人間関係を構築し、人との出会いを大切にすること。
・組織に属するときでも「個と組織の関係」においてきちんと距離感をとって、組織の理論に埋没せず、個を輝かせようと努力すること。
・傷つきやすい人は「けものみち」で挫折しやすい。誰かにちょっと断られたからといって、人格を否定されたなんて考えてはいけない。たとえばシリコンバレーのけっこう凄いベンチャーでも、50も100もベンチャーキャピタルをまわって投資を求めても、ほとんどはノーの言われ続ける。それが当たり前なのだ。だから数当たるのは当たり前のこと。そのあたりの精神的なタフネスが身につくと「一人で生きる」のも楽しくなってくる。
・「けものみち」に対する不安を自由な気持ちに変化させるには、定義した自分の能力に対して誰かにいくばくかのお金を支払ってもらう経験を、できるだけ早い時期から積むこと。価格の相場が決まっていないところで能力の取引をして稼ぐ経験である。
・「けものみち」は皆それぞれが、強みや「好き」な領域を組み合わせて生きる世界なので、「お前は何をやっているのか」と問われたときに、相手にわかるようにコミュニケーションできないと価値が生まれず、そこからより大きなことにつながっていかない。
■好きなこと・向いたことを見つける方法・人生で一番大切なのは、「自分はこれをやりたい」というものを見つけること。簡単ではないが何とか見つけ出さなければいけない。良くないのは、見つける努力をしないでフワフワ生きていること。
・「好きなこと」「向いたこと」を見つける方法の1つが「ロールモデル思考法」。「好きなこと」「向いたこと」は何かと漠然と自分に向けて問い続けても、すぐに煮詰まってしまう。そこで、外部の膨大な情報に身をさらし、直感で「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。たった一人の人物をロールモデルとして選び盲信するのではなく、「ある人の生き方のあの部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。自分の内から湧き出てくる何かが具体的に見えずとも、「ある対象に惹かれた」という直感にこだわり、その対象をロールモデルとして外部に設定する。そしてなぜ自分がその対象に惹かれたのかを考え続ける。それを繰り返していくと、たくさんのロールモデルを発見することが、すなわち自分を見つけることなのだとだんだんわかってくる。自分の志向性について曖昧だったことが、多様なロールモデルの総体として、外部の世界からはっきりとした形で顕れてくる。
・ロールモデル思考法とは、「誰かみたいになりたい」「こんな職業につきたい」という単純な願望から一歩進み、自分の志向性をより細かく定義していくプロセスである。世に溢れる「人の生き方」や「時間の流れ方」に興味を持ち、それを自分の問題として考える。外界の膨大な情報の無限性を恐れず、自分の志向性と波長の合う信号を高速でサーチし続け、自分という有限性へマッピングする。波長の合う信号をキャッチできたら、「時間の使い方」の優先順位を変えてコミットして、行動する。身勝手な仮説でもいいから、これだと思うロールモデルにのめりこんでみる。行動することによって新しい情報が生まれ、新しい人々と結びつき、また新しいロールモデルを発見することになる。ロールモデルを発端に行動し、さまざまな試行錯誤をする中で、意欲や希望の核が生まれ、世界は広がっていくだろう。
・信号をキャッチできたら「時間の使い方の優先順位」を変えて、「勝負だ!」とばかりに好きなことに打ち込むこと。「時間の使い方の優先順位」を変えるにはまず「やめることを先に決める」こと。それも自分にとってかなり重要な何かを「やめること」が大切。「長期「なりたい自分」と短期「なれる自分」」を意識して、現実的であること。「好きを貫く」ことは長期戦であり、「なりたい自分」が仮にイメージできたとしても、すぐ明日にそれは実現しない。短期的には「なれる自分」を積み重ねながら「時間の使い方の優先順位」を常に意識し、ロールモデルの引き出しも増やしつつ、こつこつと長期にわたってしたたかに生きること。
■大組織での「30歳から45歳」の過ごし方・「その会社から吸収できることをすべて吸収し、その15年間のできるだけ早い時期に辞める」というビジョンを持って生きるべき。最終的にその組織を離れないことになったとしても、自覚的に15年間をそう生きれば「組織と個の関係」も対等に近づいていく。そんな決意を秘めて働いている人の方が、逆説的だが、組織内で「輝く個」になれる。「吸収できることをすべて吸収する」と決めたら、多様性と広がりに満ちた組織全体の中で「自分の志向性」に合致する場所を見つけ、積極的に働きかけて、何とかそこに移っていくこと。そしてその新しい居場所で、志向性のおもむくままにどこまでも行き「突き抜け感」のようなものを経験できると「けものみち」を歩いていく準備がだいぶできたことになる。
■「時代の大きな変わり目」を生き、サバイバルする方法・いま自分がやっていることを、未来の観点から懐疑する感性がどれだけあるか。それが強ければ強いほどサバイバルできる。サバイバルしようとする強いエネルギーは、サバイバルできた先の世界への希望から生まれ、自らの現状へ懐疑の感覚を向けることで、日常の一瞬一瞬の「時間の使い方」への関心が高まっていく。
持続的イノベーションで勝ち続けてきた企業が、破壊的イノベーションによって追い落とされてしまうことがあることを詳細な事例と共に説明した名著。
いくつかのカテゴリーの商品企画を担当してきた自分にとっては、大いに納得できるとともに、耳が痛い部分も多い。当事者にとって、持続的イノベーションから破壊的イノベーションへの移行タイミングの見極めは本当に難しい。
特に気になった部分をメモしておく。
これまでの日本メーカーの欧米企業に対する勝ちパターンは、低品質・低価格の分野を破壊的技術を持って攻撃し、上位市場へ移行して世界最高品質のメーカーとなること。ここ数年の日本メーカーの停滞は、市場の最上層まで登りつめて行き場をなくしているためである。
米国では、各企業が行き詰まるなか、社員は業界をリードする大企業を辞め、ベンチャーキャピタルから資金を調達し、市場の最下層に攻め込む新企業を設立し、じょじょに上位市場へ移行し、こうして歴史は繰り返している。日本では、経験豊富な技術者が大企業を辞めることがほとんどなく、また、新企業に出資するような金融市場の仕組みができていない。
失敗の理論の3つの要素
1.主要市場のメインの顧客が今まで評価してきた性能指標にしたがって既存製品の性能を向上させる「持続的技術」が、少なくとも短期的には製品の性能を引き下げる効果を持つ「破壊的技術」に駆逐される
2.技術革新のペースがときに市場の需要のペースを上回るため、市場を追い抜いてしまうことがある。顧客が必要とする以上のものを提供してしまう。さらに、破壊的技術の性能は、現在は市場の需要を下回るかもしれないが、明日には十分な競争力を持つ可能性がある。
3.安定した企業が、破壊的技術に積極的に投資するのは合理的でないと判断すること。
破壊的イノベーションの法則に調和する上で理解しておくべき5つの原則
1.企業は顧客と投資家に資源を依存している。よって、顧客が望まず利益率の低い破壊的技術に十分な資源を投資することは極めて難しい。そして、顧客が求め始めてからでは遅すぎる。
たいていの破壊的技術の特徴である低い利益率で収益性を達成するためのコスト構造を持った独立組織を設立することが、実績ある企業がこの原則に調和する唯一の有効な手段である。
2.小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない。4,000万ドルを売り上げる企業が20%の成長を達成するには翌年の売上高を800万ドル増やすだけでよいが、40億ドル企業では8億ドルの増収が必要である。これほどの規模を持つ新市場はない。
3.存在しない市場は分析できない。市場規模や収益率を数量化してからでなければ市場に参入できない企業は、破壊的技術に直面したときに、身動きがとれなくなるか取り返しのつかない間違いをおかす。
4.組織の能力を生み出すはずのプロセスや価値基準が、状況が変わると組織の無能力の決定的要因になる。収益性の高い商品を開発するためのプロセスや価値基準は、収益性の低い商品にあてはめることはできない。
5.企業は、競争力の高い製品を開発し優位に立とうとするために、急速に上位市場へと移行する。多くの場合、高性能・高利益率の市場をめざして競争するうちに、当初の顧客の需要を満たしすぎたことに気づかない。そのため、低価格の分野に空白が生じ、破壊的技術を採用した競争相手が入り込む余地ができる。
「顧客の意見に耳を傾けよ」というスローガンがよく使われるが、このアドバイスはいつも正しいとはかぎらない。むしろ顧客は、メーカーを持続的イノベーションに向かわせ、破壊的イノベーションのリーダーシップを失わせ、誤った方向に導くことがある。
ここ数年、海外出張に行くことが多いので、自分にとっての「海外出張を快適に過ごすための5箇条」をまとめてみたい。
1.初日は9時までに寝る
(初日の過ごし方で、翌日以降の快適さが全然違ってくる。いろいろとお誘いがあったりするが、できるだけこれを守る。途中で起きてしまったら、睡眠薬を飲んで寝る。)
2.朝にジョギングする
(出張中は運動不足になりがち、かつ、夜はディナーなどで遅くなることが多いので、
朝ジョギングする。その国の人の生活や景色を感じられるのもメリット。)
3.お酒は1杯だけ
(ディナーで進められることが多いが、酔って食べ過ぎたり、余計なことを言ったりしないよう、また、熟睡できるよう、ビール or ワイン1杯に留める。)
4.帰りのフライトは寝ることに徹する
(出張中は寝不足等で体調が悪くなりやすいことや、帰国後にできるだけ早く時差ぼけから復活できるよう、睡眠薬を飲んだりしてできるだけ早く寝る。)
5.帰国翌朝にジョギングする
(できるだけ早く時差ぼけから復活できるように。)
ただし、長時間運転の前日は、起床9時間前以降は睡眠薬を飲まないようにする。
(頭がボーッとして危険)
「読書=投資」という観点から、多読と読書後のフォローアップによって、いかにリターンを最大化する(=ビジネスで成功する)かを説いた本。
読書をより有意義なものにするために、「読書の5箇条」をまとめてみたい。
1.斜め読みして必要な部分だけを拾う
2.本だけではなく、雑誌も読む(『GQ』『BusinessWeek』など)
3.読みながら実際に今の自分に置き換え、自分だったらどうするかシミュレーションする
4.読書メモをブログに書く
5.メモを読み返して、実践する (スポーツでよいフォームを身につけるのと同じように、何度もくり返すことによって自分のものにする。「知っている」と「できる」との間には深くて大きな溝がある。それを埋めてくれるのが、現場での経験。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。)
まずは、1週間に2冊を目標に読もう。